アメリカでは小さい頃に習う英語学習方「Phonics(フォニックス)」とは?
アメリカでは通常キンダーガーテン(日本の幼稚園・保育園でいうところの年長さん)から義務教育がはじまり、さまざまな科目とともに英語学習も始ります。そこでまずネイティブが習い始めるのが「Phonics(フォニックス)」と呼ばれる学習法です。
フォニックスとは、単純にいうとアルファベットの読み方です。アルファベットと発音の間のルールを学び、英語の正しい読み方を容易にしてくれる方法の一つです。欧米では幼児教育の基本として必ず取り入れられているようです。
フォニックスは、例えばAは「アッ」、Bは「ブッ」、Cは「クッ」といった風に、アルファベット1文字ずつの独特な読み方をインプットします。上の動画のような歌もありますので楽しく覚えられます。Bは「ブッ」、Oは「オ」、Xは「クス」、並べるとBox「ブォックス」といった具合です。なかには日本語にはない発音もたくさんあります。
フォニックスをマスターすれば、ある程度の英単語を自然に拾い読みできるようになります。7〜8割の英単語はフォニックスのルールに当てはまるそうです。
下の書籍は日本人の著者の方が執筆されたものですが、フォニックスの詳細のメカニズムが日本人にもかなり分かりやすく解説されています。一読の価値ありです。
英語はどんなに文法の知識やボキャブラリーが豊富でも、ネイティブと話す際に発音が悪いと、悲しいほど全く会話になりません(涙。。その点、フォニックスをしっかりマスターする事は、英語の発音の基礎をおさえる事ができ、強化につながります。
フォニックスと共に必ず学ぶ「Sight words(サイトワーズ)」
ネイティブの子供たちがフォニックスに慣れ親しんでくると必ずサイトワーズ(Sight Words)という単語を学びます。サイトワーズは、英語の会話や文章のなかに頻繁に使われる英単語であり、フォニックスの発音のルールが当てはまらない単語も多く含まれています。視覚(sight)で音を暗記する単語という意味で、サイトワーズと呼ばれます。
goodを「グッド」と読み、hereを「ヒア」と読むなど、読み方や使い方を暗記します。サイトワーズをマスターすることで単純な単語が読めるようになり、更にまだ知らない長い単語などはフォニックスの発音方法を頼りに読む。英語の文章や単語を読むときに、この知識が強力なベーシック力となります。
日本ではまだなかなか定着していないフォニックスとサイトワーズですが、英語ネイティブはまずここから学び始める。日本語と英語は、文法や発音などの面で正反対と言ってもいいほど違う言語なので、日本での英語の学習方法が異なってくるのも仕方がない事かもしれません。とにもかくにも、ネイティブは英語の基礎の学び方が根本的に違うようです。
「Alphablocks」でフォニックスを自然に覚えよう!
イギリスの子供向け教育テレビ番組「Alphablocks」は、子供にスペルの書き方を教えるために作られているようですが、フォニックスのルールを自然に学べます。楽しみながら覚えるのが一番ですね!