ホームページをリニューアルする前に、整理したい5つのこと

PUBLISHED
2026.09.12

ホームページをリニューアルしようとすると、最初に考えたくなるのは「どんなデザインにするか」かもしれません。今より新しく見せたい。スマートフォンで見やすくしたい。競合他社より良い印象にしたい。

もちろん、デザインは大切です。

ただ、その前に整理しておきたいことがあります。

なぜリニューアルするのか。誰に見てもらいたいのか。現在のサイトにはどんな課題があるのか。そして、公開したあとにどう使っていくのか。

ここが曖昧なまま制作を始めると、きれいなサイトはできても、本来解決したかった課題が残ってしまうことがあります。

ホームページをリニューアルするとき、デザインに入る前に考えておきたい5つのことを整理します。


01 なぜリニューアルするのか

「サイトが古くなったから」も、リニューアルを考えるきっかけのひとつです。

ただ、もう一段掘り下げてみます。

問い合わせを増やしたいのか。採用を強化したいのか。商品やサービスの魅力を伝え直したいのか。更新しづらい状態を改善したいのか。

目的によって、つくるべきホームページは変わります。

例えば問い合わせを増やしたいのであれば、見た目を新しくするだけでなく、ユーザーがサービスを理解し、比較し、相談するまでの導線を考える必要があります。

採用が目的なら、顧客向けの情報とは違ったコンテンツが必要になるでしょう。

「ホームページを新しくすること」そのものを目的にしない。

まず、リニューアルによって何を変えたいのかを言葉にすることから始めます。


02 誰に見てもらいたいのか

すべての人に分かりやすいホームページをつくろうとすると、結果として誰にも強く伝わらないことがあります。

新規顧客なのか。既存顧客なのか。取引先なのか。求職者なのか。

同じ会社のホームページでも、誰を中心に考えるかによって必要な情報と優先順位は変わります。

ここで重要なのは、細かなペルソナを無理につくることではありません。

「このサイトを見たあと、誰に、どう動いてほしいのか」

そこまで考えると、掲載する情報やページ構成、問い合わせまでの導線を判断しやすくなります。


03 今のホームページで何が起きているのか

リニューアルだからといって、現在のホームページをすべて捨てる必要はありません。

むしろ、現在のサイトには次のサイトを考えるための材料があります。

Google Analytics(GA4)では、どのページが見られているのか。Search Consoleでは、どんな検索からユーザーが訪れているのか。

問い合わせにつながっているページがあれば、それも重要な情報です。

一見すると古く見えるページでも、検索エンジンから継続的にアクセスを集めていることがあります。

それを知らずにURLやコンテンツを削除してしまえば、リニューアル後に検索流入を失う可能性もあります。

数字だけで判断する必要はありませんが、

残すもの、変えるもの、なくすものを決めるために、まず現在地を見る。

リニューアルではこの工程を大切にしたいところです。


04 何を伝える必要があるのか

ホームページ制作では、「何ページ必要ですか?」という話になりがちです。

しかし、最初からページ数を決める必要はありません。

先に考えたいのは、ユーザーが判断するためにどんな情報が必要なのかです。

何を提供している会社なのか。どんな課題に対応できるのか。他との違いは何なのか。依頼するとどう進むのか。費用や問い合わせについて不安はないか。

必要な情報を整理した結果として、ページ構成が決まります。

これはデザインについても同じです。

情報の優先順位が決まれば、デザインにも理由が生まれます。

目立たせるもの、静かに見せるもの、最初に伝えるもの、あとから詳しく説明するもの。

デザインは、それらを整理して伝えるための手段です。


05 公開したあと、どう使っていくのか

ホームページは公開した日が完成日ではありません。

実際にユーザーが訪れるようになって初めて、分かることがあります。

どんな検索キーワードから訪問しているのか。どのページが読まれているのか。どこから問い合わせにつながっているのか。

必要であれば記事を追加する。導線を変更する。説明が不足しているページを改善する。

特に検索からの流入を増やしていくのであれば、公開後の運用は重要です。

そのため、リニューアル時点で、

「公開後、誰がどのようにサイトを育てていくのか」

まで考えておくと、制作時の設計も変わってきます。


デザインは、整理した答えのあとにある

ホームページをリニューアルするときに、最初からすべてを決めておく必要はありません。

むしろ、専門的なことまで発注する側ですべて決めてしまう必要はないと考えています。

整理しておきたいのは、

なぜつくるのか。
誰に届けるのか。
今、何が起きているのか。
何を伝えるのか。
公開後、どう使うのか。

この5つです。

ここが見えてくると、必要なページ、コンテンツ、機能、運用方法、そしてデザインを判断しやすくなります。

何をつくるかを決める前に、なぜつくるのかを考える。

ホームページのリニューアルも、そこから始めることができます。