ホームページ制作を依頼する前に、準備しておきたいこと

PUBLISHED
2026.09.13

「ホームページを作りたいけれど、何から準備すればいいんだろう」

制作会社へ相談しようと思っても、ページ構成、原稿、写真、予算、スケジュール……と考え始めると、意外と決めることが多そうに見えます。

でも、全部決めてから相談する必要はありません。

むしろ最初から「10ページで、WordPressを使って、このデザインで」と仕様を固めてしまうと、本来もっと合っていた方法を選べなくなることもあります。

ホームページ制作を依頼する前に整理しておきたいのは、Webの専門的なことではありません。

「なぜ作りたいのか」
「誰に見てもらいたいのか」
「今、何に困っているのか」

まずはこのあたりからで十分です。

この記事では、制作会社やWeb制作者へ相談する前に、整理しておくと話が進みやすいことをまとめます。


01 まず「なぜ作るのか」を整理する

最初に考えたいのは、どんなホームページを作るかではなく、なぜホームページを作るのかです。

たとえば、

  • 問い合わせを増やしたい
  • 会社のことをきちんと伝えたい
  • 採用につなげたい
  • 古くなったサイトを見直したい
  • 商品をオンラインで販売したい
  • 自分たちで情報を更新できるようにしたい

同じ「ホームページ制作」でも、目的によって必要なページや機能、コンテンツは変わります。

「なんとなく今のサイトが古いから」という理由でも構いません。
その場合は、

何が古いと感じるのか。
それによって何が困っているのか。

そこを少し掘り下げると、リニューアルの目的が見えてきます。

デザインを新しくすること自体が目的なのか。それとも、問い合わせや採用など、サイトを通じて変えたいことがあるのか。

ここが整理されていると、その後の話がかなりスムーズになります。

リニューアルを検討している場合は、「ホームページをリニューアルする前に、整理したい5つのこと」でも制作前の考え方をまとめています。


02 誰に見てもらいたいのか

次に考えたいのが、ホームページを誰に見てもらいたいのかです。

Web制作では「ターゲット」や「ペルソナ」といった言葉もよく使われます。

でも、最初から年齢、性別、職業、趣味、ライフスタイル……と細かく設定する必要はありません。

まずは、

  • 新しいお客様
  • 既存のお客様
  • 採用を検討している人
  • 取引先
  • 地域の人

くらいでも十分です。

そのうえで、

その人に何を知ってもらい、最終的にどう動いてほしいのか。

ここまで考えられると、サイトの方向性がかなり見えやすくなります。

たとえば新規顧客が対象なら、「会社のことを知ってほしい」だけでなく、「サービスを理解して、問い合わせてほしい」まで考える。

採用が目的なら、「会社の雰囲気を知って、応募してほしい」かもしれません。

誰に見てもらうかによって、伝える内容も、ページの順番も、必要な写真も変わってきます。


03 困っていることを、そのまま伝える

制作会社に相談するとき、

「ちゃんと要件をまとめてから問い合わせないといけない」

と思うかもしれません。

でも実際には、困っていることをそのまま伝えるだけでも十分なスタートになります。

たとえば、

サイトが古く見える。
問い合わせがほとんど来ない。
スマートフォンで見づらい。
自分たちで更新できない。
商品は良いのに、Webではうまく伝えられていない。
そもそも何を掲載すればいいのか分からない。

これらは全部、制作を考えるための重要な情報です。

「コンバージョンを改善したい」「UIを最適化したい」といったWebの言葉に置き換える必要はありません。

課題を整理して、Webでどう解決するかを考えることも制作工程のひとつです。

分からないことを、分からないまま相談しても大丈夫です。


04 用意できる素材を確認する

ホームページ制作では、文章や写真などの素材も必要になります。

とはいえ、これも最初からすべて揃える必要はありません。

まずは社内に何があるか確認してみます。

  • 会社案内やパンフレット
  • ロゴデータ
  • 商品・サービスの資料
  • 商品写真
  • 店舗やオフィスの写真
  • スタッフ写真
  • 採用資料
  • SNS
  • 既存ホームページの文章や画像

意外と、すでに使える情報があるものです。

逆に確認してみて、

「会社の写真がほとんどない」
「サービスを説明した文章がない」

と分かることにも意味があります。

必要なら撮影を検討する。文章を新しく作る。既存資料をWeb向けに整理する。

そうやって制作工程の中で揃えていけばいいからです。

素材が全部揃うまで、相談を先延ばしにする必要はありません。


05 予算とスケジュールは、大まかでも伝える

少し話しづらいのが、予算です。

「先に予算を言ったら、その金額いっぱいの見積もりになりそう」

と感じる方もいるかもしれません。

ただ、制作側からすると、ある程度の予算感が分かった方が現実的な提案をしやすくなります。

たとえば同じホームページでも、

30万円でできることと、100万円でできることは違います。

大切なのは金額だけではなく、

何を実現したいのか × どのくらいの予算なのか

をセットで考えることです。

予算が限られているなら、最初からすべてを作らず、優先順位の高い部分からスタートする方法もあります。

スケジュールも同じです。

「できるだけ早く」だけではなく、

12月に新店舗がオープンする。
4月の採用活動までに公開したい。
新商品の発売に合わせたい。

といった理由が分かると、制作スケジュールを組みやすくなります。

金額も公開日も、最初から完全に決まっていなくて構いません。

「このくらいを考えている」という目安があるだけでも十分です。


06 決めなくてもいいこともある

反対に、制作を依頼する前に無理に決めなくてもいいこともあります。

たとえば、

  • WordPressを使うか
  • 何ページ作るか
  • どんなレイアウトにするか
  • どんなアニメーションを入れるか
  • どのサーバーを使うか
  • どんなCMSやECカートを使うか

こうしたことは、目的や更新方法、予算などによって答えが変わります。

「ホームページを作るならWordPressが必要だろう」

と考えていても、運用方法を聞いてみると別の方法が合っているかもしれません。

ECサイトでも、Shopify、MakeShop、ecforceなど、選択肢によって得意なことや運用方法が違います。

だからこそ、ツールを決める前に、何を実現したいのかを整理する。

技術やデザインは、そのあとで選べます。


相談するための「完成した仕様書」は必要ありません

ホームページ制作を依頼するときに、

ページ構成も、デザインも、原稿も、使用するシステムも決めた「完成した仕様書」を用意する必要はありません。

むしろ相談の段階では、

WHY — なぜ作りたいのか
WHO — 誰に届けたいのか
PROBLEM — 何に困っているのか
BUDGET — どのくらいの予算感か
SCHEDULE — いつ頃必要なのか

このあたりが整理できていれば、十分なスタートになります。

そして、まだ整理できていない部分があっても問題ありません。

「何を作ればいいのか分からない」

という状態なら、そこから一緒に考えることもWeb制作の仕事です。

「何をつくるか」を決める前に、「なぜつくるのか」を考える。

その整理ができてから、サイトの構成、コンテンツ、デザイン、機能を決めていく。

遠回りに見えて、結果的にはその方が、目的に合ったホームページを作りやすくなります。